パチスロの「期待値」とは何かがわかりません。
パチスロにおける「期待値」について教えてください。
上記のような悩みにお答えします。
パチスロの期待値を理解するには、期待値の利用方法と計算方法を知ることが大切です。
パチスロの期待値を計算で求めることにより、パチスロにおいてプラスとなるような選択をすることができます。
今回は、「パチスロの期待値」と併せて「期待値の利用方法」、「期待値の計算方法」を分かりやすく説明していきます!
それでは、パチスロの期待値について理解していきましょう!
パチスロの期待値とは?
パチスロの期待値とは、パチスロを遊技した場合の「見込まれる平均差枚数(収支)」のことです。
なぜなら、期待値は「数学的な試行結果の平均値」であり、パチスロに置き換えると遊技した結果の「平均差枚数」がこれあたるからです。
例えば、パチスロを同じ条件下のもとで繰り返し遊技した結果が以下のようになったとします。
遊技条件 | 同一 |
平均差枚数 | 500枚 |
この場合、試行結果の平均値は「平均差枚数」を示し、期待値は平均差枚数の「500枚」ということになります。
このように期待値は試行を行った結果の平均値であることから、パチスロにおいての期待値は「平均差枚数」と言えることができます。
期待値の利用方法
パチスロの期待値は、以下のような場面で利用されます。
- パチスロの設定狙い
- パチスロの天井狙い
パチスロの設定狙いや天井狙いは、「期待値を基にした勝つための立ち回り」であり、期待値が重要な指標となっています。
例えば、天井狙いの期待値が以下のようなパチスロがあったとします。
天井までの残りG数 | 期待値(平均差枚数) |
400 | -100 |
300 | 0 |
200 | 100 |
100 | 200 |
このパチスロが天井まで残り200Gで空いていた場合、期待値は「100枚」とプラスなので遊技すると判断することができます。
また、残り400Gだった場合、期待値は「-100枚」とマイナスなので遊技しないと判断することも可能です。
このように、パチスロの期待値は「期待値を基に立ち回りをする場面」で利用されており、期待値がプラスなら「遊技する」、マイナスなら「遊技をしない」といった意思決定の指標になっています。
私もパチスロの立ち回りをする上で期待値を利用しており、非常に役立っています。
パチスロの期待値計算方法
パチスロの期待値を計算するには、以下3つの方法があります。
- 設定に対して期待値を計算する方法
- ゾーンに対して期待値を計算する方法
- 天井に対して期待値を計算する方法
パチスロは、「設定・ゾーン・天井」の3つの要素に対して期待値を求めることができ、どの要素に対して期待値を求めるかによって計算方法が変わっていきます。
理由としては、求める期待値によって必要な数値や計算方法に違いが生じるからです。
例えば、設定に対する期待値を算出する場合は「機械割(出玉率)の数値」が必要になりますが、天井に対する期待値を計算する場合には、この数値は必要ではありません。
このように、どの要素に対しての期待値を求めるかによって必要な数値や計算方法に違いがあるので、求める要素を明確にしてから計算することがポイントとなります。
今回は例として「設定に対して期待値を計算する方法」を紹介していきます。
設定に対して期待値を計算する方法
パチスロの設定に対して期待値を計算する流れは、以下のステップのようになります。
- STEP1:機械割(出玉率)を調べる
- STEP2:算出条件を仮定する
- STEP3:期待値を計算する
上記ステップのように、「必要な数値を調べ、算出条件を仮定してから期待値を計算する」のが基本的な流れになります。
今回は例として、「マイジャグラーVの設定6」の期待値を計算していこうと思います。
それでは、ステップにごとに詳しく説明していきます。
STEP1:機械割(出玉率)を調べる
設定に対して期待値を求める場合、パチスロの機械割を基に計算していきます。そのため、期待値を計算したいパチスロ機種の機械割を調べる必要があります。
機械割は、パチスロメーカーwebサイトで調べることができます。
設定ごとに機械割が違うため、設定ごとの機械割をメモするようにしてください。
例として使用する、マイジャグラーVの機械割は次の以下のとおりです。
設定 | 機械割(出玉率) |
1 | 97.0% |
2 | 98.0% |
3 | 99.9% |
4 | 102.8% |
5 | 105.3% |
6 | 109.4% |
上記のように、設定ごとの機械割を調べることができればOKです!
STEP2:算出条件を仮定する
次に、算出条件の値を仮定していきましょう。
設定に対して期待値を計算する上で、以下の算出条件を仮定しなくてはなりません。
- 遊技回転数
- 機械割
これら2つは、「どれくらいパチスロを遊技したのか」、「機械割はどれくらいなのか」を明確にするために、値として仮定することがポイントとなります。
例えば、マイジャグラーVの設定6を8,000回転遊技したと仮定した場合は、以下のようになります。
このように、遊技回転数は「8,000」、機械割は「109.4%」と値として仮定できていれば大丈夫です。
遊技回転数は「計算してみたい回転数」、機械割は「STEP1でメモをした設定ごとの値」で仮定することがポイントになります。
機械割の値は設定ごとに違うため、仮定する際は設定ごとの機械割の値で仮定してくださいね。
上記の算出条件の値を、期待値を計算する際の算出条件として仮定させていただきます。
STEP3:期待値を計算する
設定に対しての期待値は、以下の計算式で求めることができます。
現段階では、「IN枚数」と「OUT枚数」の数値が不明ですので、まず先にこれらを計算をして求めていきます。
STEP3-1:IN枚数の計算
IN枚数は、以下の計算式で求めることができます。
STEP2で仮定した算出条件の値を用いて計算すると、以下のようになります。
8,000(遊技回転数) × 3(1回転のIN枚数) = 24,000(IN枚数)
IN枚数は、「24,000」と求めることができました。
算出条件の値を計算式に当てはめ計算することがポイントです!
STEP3-2:OUT枚数の計算
OUT枚数は、以下の計算式で求めることができます。
前項で求めたIN枚数の数値と算出条件の値を計算式に当てはめ計算していきましょう。
OUT枚数を計算すると、以下のようになります。
24,000(IN枚数) × 109.4%(機械割) = 26,256(OUT枚数)
OUT枚数は、「26,256」となります。
OUT枚数を計算するには、IN枚数の数値が必要になるので、まずIN枚数から計算していくことが大事です。
STEP3-3:期待値を求める
IN枚数とOUT枚数が求められたので、期待値を求めていきます。
設定に対しての期待値を求める計算式に、IN枚数とOUT枚数の数値を当てはめ計算していきましょう。
計算すると、以下のようになります。
26,256(OUT枚数)- 24,000(IN枚数) = 2,256(期待値)
期待値は、「2,256枚」と求めることができました。
この期待値は、マイジャグラーVの「設定6」を「8,000回転」遊技した場合の期待値であり、設定や遊技回転数が変わると期待値も変わっていきます。
設定に対して期待値を求める場合、「機械割を調べ、算出条件を仮定し計算式に当てはめる」ことで簡単に計算することができますので、他のパチスロ機種でもチャレンジしてみて下さいね。
まとめ
今回の記事では、「パチスロの期待値」について説明させていただきました。
今回のポイントをまとめます。
- パチスロの期待値とは「見込まれる平均差枚数」である
- 設定狙いや天井狙いをする上で、パチスロの期待値が重要な指標となっている
- 設定に対して期待値を求めるには「機械割を調べ、算出条件を仮定し計算式に当てはめる」ことで簡単に計算することができる
パチスロの期待値は計算で求めることができ、これによって期待値がプラスとなるような選択をすることができるようになります。
ですので、この記事で紹介した「期待値の計算方法」を参考にパチスロの期待値を計算してみましょう。
パチスロの期待値を理解することで、パチスロの勝率アップにも繋がりますよ。
今回は以上になります。
最後までありがとうございました。