パチスロの「6.0号機、6.5号機、スマスロ(スマートパチスロ)」といった区分の違いが分かりません。
この区分の違いについて詳しく教えて欲しいです。
パチスロ区分の違いは「ゲーム性の幅の違い」ですよ。
2024年現在、パチスロには「6.0号機、6.5号機、スマスロ」など、多くのパチスロ区分が存在しています。
区分が多いため、何がどう違うのか分からなくなってしまうと思います。
そこで今回は、6号機における「パチスロ区分の違い」について詳しく説明していきたいと思います。
この記事を読み終えると「パチスロ区分の違い」を理解していただけると思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
6.0号機や6.5号機などの数字(整数・小数)の意味
パチスロ区分の違いを理解するために、まず「6.0号機」や「6.5号機」といった区分を表す数字(整数部・小数部)の意味を説明していきます。
区分を表す数字の意味を理解する上で、以下の「パチスロの遊技機を作成する際に基準となるルール」を知ることが重要となります。
なぜなら、上記の説明文にある「遊技機規則」と「内規」という言葉が区分を表す数字の意味に関係しているからです。
ですので、まず上記の「パチスロの遊技機を作成する際に基準となるルール」を知っておいてください。
上記ルールを要約すると、「遊技機規則」より厳しい「内規」の規格で作成されているってことです。
「遊技機規則」という枠の中に「内規」があるってイメージだね。
それでは、区分を表す整数部と小数部の数字の意味について、それぞれ解説していきます。
整数部の数字の意味
「6.0号機」の「6」という整数部は、遊技機規則以上が改正になると整数部分の数字が変わります(1つ足される)。
パチスロの遊技機に大きな規格変更や新たな法的な基準が導入された場合などに、遊技機規則以上が改正されます。
現状で遊技機規則以上の改正があった場合、「6.5号機」から「7.0号機」にパチスロ区分が変わります。
このことから、整数部の意味として「遊技機規則以上が改正された時に変わる数字」と言えるでしょう。
小数部の数字の意味
「6.0号機」の「0」という小数部は、内規が変更されると小数部の数字が変わります(1つ足される)。
内規で定められている規定事項に変更や追加があった場合に、内規が変更されます。
例えば、、現状で内規の変更があった場合、「6.5号機」から「6.6号機」にパチスロ区分が変わります。
小数部の意味としては、「内規が変更された時に変わる数字」と言えます。
スマスロ(スマートパチスロ)の区分について
「スマスロ(スマートパチスロ)の区分には数字がついてないの?」と疑問に思う方がいると思いますので、スマスロの区分についても説明させてもらいます。
スマスロは、「6.5号機スマスロ」という区分に分けられており、正式な区分名称では数字がついています。
6.5号機の区分では、下記のように区分内で更に2つの区分に分けられています。
- 6.5号機メダル機
- 6.5号機スマスロ
この二つの違いは、遊技する際にメダルを使用するかどうかの違いになります。
メダル使用する場合は「6.5号機メダル機」の区分になり、メダルを使用しない場合は「6.5号機スマスロ」の区分に分けられています。
このように、6.5号機の区分では更に2つの区分があり、スマスロは「6.5号機スマスロ」の区分に属しています。
6.5号機メダル機のことを「6.5号機」、6.5号機スマスロのことを「スマスロ」と略して呼ばれています。
パチスロ区分の違いとは?
パチスロ区分の違いとは、結論から言うと区分ごとに定められている「有利区間枚数」や「有利区間ゲーム数」といった規定事項の変更に伴なう「ゲーム性の幅の違い」です。
なぜなら、6号機ではパチスロ区分ごとに「有利区間枚数」や「有利区間ゲーム数」といった規定事項が定められており、この規定事項に変更があった場合、パチスロ区分が変わりゲーム性の幅に違いが生じるからです。
例えば、有利区間枚数の上限は6.4号機まで「最大2,400枚」と定められていましたが、6.5号機からは「差枚数2,400枚」に変更され、2,400枚以上の出玉を獲得できるようになりました。
パチスロ区分 | 有利区間枚数の上限 |
6.0号機〜6.4号機まで | 最大2,400枚 |
6.5号機・スマスロ | 差枚数2,400枚 |
このように、6.4号機と6.5号機の有利区間枚数を比較すると「出玉面でゲーム性の幅が広がっている」と分かっていただけるかと思います。
このことから、パチスロ区分の違いは「ゲーム性の幅の違い」と言えることができます。
規定事項が変更されることでパチスロ区分が変わるので、「規定事項の内容の違い」とも言えるでしょう。
6号機におけるパチスロ区分の変更点
6号機におけるパチスロ区分の大きな変更点は、以下5つの規定事項が変更されたり追加されたことです。
規定事項
- 有利区間枚数
- 有利区間ゲーム数
- 有利区間ランプ
- コンプリート機能
- 遊技機情報センターでの出玉・情報確認
これらの規定事項が変更されたり追加されたことにより、パチスロ区分が変わりパチスロの遊技性・ゲーム性に幅が生まれました。
上記の規定事項の内容と変更点をそれぞれ詳しく説明していきます。
有利区間枚数
有利区間枚数とは「ひとつの有利区間内で獲得できる上限枚数」のことです。
有利区間枚数の上限に達した場合、有利区間が終了して非有利区間を経て次の有利区間が始まります。
例えば、AT中に有利区間枚数の上限に到達した場合、AT終了(エンディングなどが発生)となり有利区間も終了するようになっています。
パチスロ区分によって有利区間枚数に違いがありますので、それぞれ説明していきます。
6.0号機〜6.4号機
6.0号機〜6.4号機の有利区間枚数は、「最大2,400枚」です。
この「最大2,400枚」とは、有利区間内で一番吸い込んだ地点を基準とした獲得枚数になります。
上記グラフの場合、-1,000枚の状態から2,400枚獲得(差枚数+1,400枚)すると、有利区間枚数に到達して有利区間終了となります。
6.5号機
6.5号機の有利区間枚数は、「差枚数2,400枚」です。
この「差枚数」とは、有利区間開始を基準とした差枚数になります。
上記グラフの場合、-2,000枚の状態から4,400枚獲得(差枚数+2,400枚)すると、有利区間枚数に到達して有利区間終了となります。
スマスロ
スマスロの有利区間枚数は、「差枚数2,400枚」です。
この「差枚数」とは、6.5号機同様に有利区間開始を基準とした差枚数となっていますが、次項で説明する「有利区間ゲーム数」の違いにより、メダルの吸い込み次第では6.5号機よりも多くの出玉を獲得できる可能性があります。
上記グラフの場合、-3,000枚の状態から5,400枚獲得(差枚数+2,400枚)すると、有利区間枚数に到達して有利区間終了となります。
有利区間ゲーム数
有利区間ゲーム数とは、「ひとつの有利区間に滞在できる最大ゲーム数」のことです。
有利区間の最大ゲーム数に到達した場合、有利区間が終了して次の有利区間が始まります。
もし、AT中に有利区間ゲーム数に到達した場合は、AT終了(エンディングなどが発生)となり有利区間も終了しますので覚えておきましょう。
それでは、パチスロ区分ごとの有利区間ゲーム数の違いについて見ていきましょう。
6.0号機〜6.1号機
6.0号機、6.1号機ともに、有利区間ゲーム数は最大「1,500G」です。
有利区間を最大1,500G消化すると、有利区間終了となります。
6.2号機〜6.4号機
6.2号機〜6.4号機は、有利区間ゲーム数は最大「3,000G」です。
有利区間を最大3,000G消化すると、有利区間終了となります。
6.5号機
6.5号機の有利区間ゲーム数は最大「4,000G」です。
有利区間を最大4,000G消化すると、有利区間終了となります。
スマスロ
スマスロの有利区間ゲーム数は「無制限」です。
有利区間が無制限の為、ゲーム数消化で有利区間が終了することはありません。
有利区間ランプ
有利区間ランプとは、「有利区間に滞在していることを報知する」ランプのことです。
この有利区間ランプの点灯義務は「AT開始〜有利区間終了まで」までとなっており、「有利区間ランプ消灯=有利区間終了」ということになります。
有利区間ランプの位置は、上記画像のように「クレジットやペイアウト」表示の近くに「ドットや横線」で表示されている機種が多いです。
では、区分ごとに有利区間ランプの違いについて説明していきます。
6.0号機〜6.3号機
6.0号機〜6.3号機ともに、有利区間ランプの搭載・報知は「必須事項」となっています。
「AT開始〜有利区間終了」まで点灯させる義務があります。
6.4号機〜6.5号機・スマスロ
6.4号機、6.5号機、スマスロの有利区間ランプの搭載・報知は「任意」となっています。
有利区間ランプの搭載・報知が任意となった為、6.4号機からは事実上の「有利区間ランプの廃止」と言えるでしょう。
コンプリート機能
コンプリート機能とは、「一日の獲得枚数が19,000枚に達した場合、当日の遊技ができなくなり遊技終了となる機能」のことです。
この機能が作動すると、「コンプリート機能が作動しました」と画面に表示されます。
コンプリート機能の目的としては、「5号機時代の高射幸性遊技機と同じような出玉(2万枚以上)を獲得できないように抑制すること」などがあげられます。
パチスロ区分ごとにコンプリート機能の違いについて見ていきましょう。
6.0号機〜6.4号機
6.0号機〜6.4号機は、「コンプリート機能は非搭載」です。
この区分では、コンプリート機能を定める規定事項がなかった為、搭載されていません。
6.5号機・スマスロ
6.5号機・スマスロは、「コンプリート機能を搭載」しています。
内規変更に伴い、6.5号機からコンプリート機能搭載が必須事項になったので搭載されています。
遊技機情報センターでの情報確認
遊技機情報センターとは、「スマスロに接続された専用ユニットを介して送信された出玉情報などを管理する組織」のことです。
この遊技機情報センターでは出玉情報などを確認することができます。
情報送信の流れとしては、上記画像のように「スマスロ専用ユニット」→「管理コンピューター」→「カード会社センター」→「遊技機情報センター」の順に送信されています。
また、遊技台の設定・売上などの情報は遊技機情報センターには送信されません。
送信された情報は、主にパチスロメーカー組合(日電協)により厳重に管理されており、不正行為の撲滅などに使用されています。
それでは区分ごとに、遊技機情報センターでの情報確認の違いについて説明していきます。
6.0号機〜6.5号機
6.0号機〜6.5号機は、遊技機情報センターで出玉情報などを確認することはできません。
これは、出玉情報などを送信する専用ユニットが搭載されたのはスマスロからであり、6.0号機〜6.5号機には専用ユニットが搭載されていないため、遊技機情報センターで情報等を確認することはできないからです。
スマスロ
スマスロには専用ユニットが接続されており、遊技情報センターで出玉情報などを確認することができます。
遊技機情報センターに送信される情報については、「出玉や不正、エラー」などの情報であり、「設定・売上・遊技者」の情報は収集されていません。
まとめ
今回は、「パチスロ区分の違い」について説明させていただきました。
以下、本記事のおさらいです。
パチスロ区分の数字の意味
- 整数部の数字は、「遊技機規則以上」が改正されると変わります
- 小数部の数字は、「内規」が変更されると変わります
パチスロ区分の違い
「有利区間枚数」や「有利区間ゲーム数」といった規定事項の変更に伴うゲーム性の幅の違いです
6号機におけるパチスロ区分の変更点
以下5つの規定事項が変更・追加されたことです
- 有利区間枚数
- 有利区間ゲーム数
- 有利区間ランプ
- コンプリート機能
- 遊技機情報センターでの情報確認
パチスロ区分が変更となった場合は、遊技機規則以上の改正や内規に変更があったという事になりますので、「何が変更されたのか」を、ぜひ確認してみて下さい。
区分ごとで遊技性・ゲーム性の幅の違いはありますが、それぞれの区分の違いを理解することで前よりもパチスロを楽しむことができるはずです。
今回は以上になります。